5日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.36%安の20793.40ポイントだった。中国企業指数は0.28%安の7117.75ポイント。メインボードの売買代金は概算で1007億2000万HKドル。
ハンセン指数は前日に米株式相場が上昇した流れを引き継いで高く始まったが、終盤に下げに転じた。午前に発表された4月の財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)が2カ月連続で低下し、20年2月以来の低水準を更新。中国景気の減速が改めて意識されて金融株が売られた。ハンセン指数は始値で心理的節目の21000ポイントを回復していたものの、結局は同水準を割り込んで終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型金融株のHSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)が売られて相場の重荷だった。医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)は大幅に続落。不動産管理の碧桂園服務(
06098)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)も安い。一方、前日大引け後に2022年1−3月期決算を発表したバドワイザーAPAC(
01876)が7%近く上昇。石油株のペトロチャイナ(
00857)、医薬品関連の石薬集団(
01093)と阿里健康(
00241)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)が買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.14%安の4258.88ポイントと3日続落した。携帯端末組み立てのBYDエレクトロニック(
00285)、白物家電の海爾智家(
06690)、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)の下げがきつい。半面、検索エンジン大手の百度(
09888)、電気自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)と理想汽車(
02015)が反発した。