4日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反落。終値は前日比1.10%安の20869.52ポイントだった。中国企業指数は1.78%安の7137.63ポイント。メインボードの売買代金は概算で724億4000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、朝方に心理的節目の21000ポイントを割り込んだ。前場に下げ幅をじりじりと広げ、後場は下落率1%超の狭いレンジで推移。前日までの5連騰で1233ポイント上昇しただけに、利益を確定する売りが先行した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に積極的な買いを手控えるムードが強く、商いは低調だった。セクター別では、医療・ヘルスケアと情報技術、一般消費財、素材が高い。一方、コングロマリットと公共事業が逆行高を演じた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)とJDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)がそろって大幅安。医薬品関連の阿里健康(
00241)と薬明生物技術(
02269)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)の下げがきつい。スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)と李寧(
02331)、不動産管理の碧桂園服務(
06098)も急落した。半面、香港地場株の長江インフラ(
01038)、長江和記実業(
00001)、九龍倉置業地産(
01997)、新鴻基地産(
00016)の上昇が目立った。最大10億米ドル規模の自社株買いの実施予定を朝方に明らかにしたHSBC(
00005)は続伸。都市ガスの新奥能源(
02688)は6営業日続伸した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.29%安の4264.91ポイントと続落した。医薬品ネット通販の京東健康(
06618)、動画配信のビリビリ(
09626)と快手科技(
01024)が大幅に急落。一方、半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)が続伸した。