休場明け3日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら5営業日続伸。終値は前営業日比0.06%高の21101.89ポイントだった。中国企業指数は0.43%安の7267.25ポイント。メインボードの売買代金は概算で1067億HKドル。
ハンセン指数は安く始まったが、中盤以降は前日終値を挟んだもみ合いとなり、方向感を欠いた。休場前4月29日までの4連騰で1220ポイント上昇していただけに利益確定売りが先行したものの、不動産株が買われて相場を支えた。過去数日間に中国本土の各地で住宅ローン規制の緩和や税制優遇措置が導入されたことが好感されたもよう。結局、始値で割り込んでいた心理的節目の21000ポイントを守って取引を終えた。セクター別では不動産・建設のほかに金融、工業が上げた。一方、素材と医療・ヘルスケアが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の龍湖集団(
00960)と中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)がそろって大幅に上昇した。銀行株の中銀香港(
02388)とHSBC(
00005)は大幅に反発。太陽光パネル用ガラスの信義ガラス(
00868)が5連騰した。半面、ハイテク株のJDドットコム(
09618)と小米集団(
01810)が下落。医薬品関連の中国生物製薬(
01177)と阿里健康(
00241)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)も安い。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.38%安の4409.93ポイントと5営業日ぶりに反落した。2022年1−3月期の売上高見通しを下方修正したビリビリ(
09626)が6%近く下げた。電気自動車(EV)の理想汽車(
02015)、データセンターの万国数拠(
09698)の下げがきつい。一方、白物家電メーカーの海爾智家(
06690)が大幅に3営業日続伸した。