休場明け3日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続伸。前場終値は前営業日比0.12%高の21114.25ポイントだった。中国企業指数は0.27%安の7278.98ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で673億HKドル。
ハンセン指数は安く始まった。休場前4月29日までの4連騰で1220ポイント上昇していただけに、利益を確定する売りが先行。米長期金利の上昇も売り材料だった。ただ、不動産株の買いが入って小幅高に転じ、始値で割り込んでいた心理的節目の21000ポイントを回復して前場の取引を終えた。過去数日間に中国本土の各地で住宅ローン規制の緩和や税制優遇措置が導入されたことが好感されたもよう。中国の新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向にあることも投資家心理を支えた。
個別では、不動産株の龍湖集団(
00960)と中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、碧桂園(
02007)、碧桂園服務(
06098)がそろって上昇。中国銀行子会社の中銀香港(
02388)は大幅に反発。太陽光パネル用ガラスの信義ガラス(
00868)が5連騰している。一方、ハイテク株のJDドットコム(
09618)、小米集団(
01810)、レノボグループ(
00992)が下落。医薬品関連の中国生物製薬(
01177)と阿里健康(
00241)、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)も安い。