29日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に4日続伸。終値は前日比4.01%高の21089.39ポイントだった。中国企業指数は5.49%高の7298.69ポイント。メインボードの売買代金は概算で1651億1000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いた後にマイナス圏で推移したが、前場終盤に急上昇した。後場初めに心理的節目の21000ポイントに乗せ、その後は節目付近でもみ合ったが、4月14日以来、およそ2週間ぶり高値で終えた。中国企業の米上場廃止の回避に向け、監査法人による検査の実施などについて米中当局が積極的に協議を進めていると外電が伝えたことが材料視されたほか、中国共産党が29日に開いた中央政治局会議を巡る国営CCTVの報道を好感。会議で景気安定に向けて政策支援を強化する方針が示されたことに加え、プラットフォーム経済の「専項整改」(整理しながら改革を進める)を終わらせ、監督管理の常態化の実現や健全な発展の促進などに言及した。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)、美団(
03690)が15%超の上昇となるなど、ネット関連株が急騰した。医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、スマホ大手の小米集団(
01810)も大幅高。半面、恒隆地産(
00101)、電能実業(
00006)、長江インフラ(
01038)など香港地場系銘柄や、豚肉大手の万洲国際(
00288)が売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は9.96%高の4471.75ポイントと大幅に4日続伸した。全構成銘柄が上昇し、万国数拠(
09698)が18%超高と上昇率1位だった。