29日の香港市場で小安く寄り付いた後、マイナス圏でもみ合う展開。前日に心理的節目の20000ポイントを回復し、約1週間ぶり高値を付けた後とあって、週末から始まるメーデー連休を前に利益確定売りが先行している。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.18％安の20239.25ポイントで推移している。個別では、電動工具メーカーの創科実業（00669）、ネット通販大手のJDドットコム（09618）や、国際金融株のHSBC（00005）が安い。半面、2022年1−3月期決算と特別配当案を発表した石油メジャーのCNOOC（00883）が買われている。

　29日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。前日の米株高が好感されているほか、中国指導部が打ち出す景気対策への期待が買いを支えている。ただ、中国での新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されているほか、連休を前に積極的に買い進む動きも限定的で、相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.32％高の2985.03ポイントで推移している。セクター別では、証券、自動車、採掘などが買われる半面、セメント・建材、不動産、石炭などが売られている。

上海総合指数
　始値：2986.06ポイント
　前日比：10.58ポイント
　騰落率：0.36％

上海B株指数
　始値：286.22ポイント
　前日比：0.26ポイント
　騰落率：0.09％

深セン成分指数
　始値：10719.45ポイント
　前日比：90.53ポイント
　騰落率：0.85％

深センB株指数
　始値：1025.52ポイント
　前日比：9.65ポイント
　騰落率：0.95％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3939.62ポイント
　前日比：18.51ポイント
　騰落率：0.47％