27日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅続伸。終値は前日比0.06%高の19946.36ポイントだった。中国企業指数は0.57%高の6786.02ポイント。メインボードの売買代金は概算で1251億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は方向感に乏しい展開。前日の米株安の流れを引き継ぎ寄り付いたが、下値の堅さを確認すると前場半ば以降はおおむね前日終値付近でもみ合った。中国の「ゼロコロナ」政策やロシア・ウクライナ情勢、米インフレ高進などへの懸念が重荷となる半面、指数が3月中旬以来の安値水準で推移しているだけに、値ごろ感の出た銘柄を物色する動きが相場を支えた。本土市場で上海総合指数が3日ぶりに反発したことも好感されたもよう。ただ、週末からのメーデー連休を前に積極的な買いが入りづらく、上値の重さも目立った。
ハンセン指数構成銘柄では、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)が11%超高と急伸。石油メジャーのCNOOC(
00883)、ネット通販大手のJDドットコム(
09618)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)や、スマホ関連の舜宇光学科技(
02382)、小米集団(
01810)、瑞声科技(
02018)も高い。半面、HSBC(
00005)と傘下のハンセン銀行(
00011)が大幅に続落したほか、本土不動産株の碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)が売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.68%高の3981.14ポイントと続伸。きょう大引け後に1−3月期決算を発表するBYDエレクトロニック(
00285)が約13%の上昇。半面、レノボグループ(
00992)、阿里健康(
00241)、キングソフト(
03888)がさえない。