27日の香港市場は米株安の流れを引き継ぎ売りが先行するか。前日のNY市場でダウ平均は809米ドル安と3月中旬以来の安値で終えた。中国での新型コロナウイルスの感染拡大や、ロシアが対ウクライナの戦闘で核戦争の可能性について言及したこと、米国のインフレ高進などで世界的な景気悪化懸念が強まり、リスク回避の動きが加速。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も3.95%安と急反落し、年初来安値を更新した。
26日の香港株の米国預託証券(ADR)は、時価総額の大きいテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)や、HSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)がそろって香港終値を下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を300ポイント超下回って寄り付くことになる。
一方、企業の2022年1−3月期決算の発表が本格化する中、決算内容や見通しを手掛かりに個別物色する動きが活発になるだろう。きょうは香港証券取引所(
00388)、BYD(
01211)と傘下のBYDエレクトロニック(
00285)、広州汽車集団(
02238)、アンガン・スチール(
00347)などが決算を発表する予定。