26日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反発。終値は前日比0.33%高の19934.71ポイントだった。中国企業指数は0.94%高の6747.42ポイント。メインボードの売買代金は概算で1227億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く始まった後に上げ幅を広げ、一時は前日比上昇率が2%に迫った。25日の米株式市場で、長期金利の低下を受けてハイテク株を中心に買い戻しが入った流れを引き継いだ。前日終値は約6週間ぶりの安値だっただけに自律反発狙いの買いも入ったもよう。ただ、「ゼロコロナ」政策を堅持する中国で事実上の都市封鎖(ロックダウン)が広がり、景気が冷え込みかねないとの懸念は根強い。きょうの中国本土相場が下げて終えたことも地合いを悪化させ、終盤は前日終値を挟んだ狭いレンジでもみ合う展開。序盤に回復していた心理的節目の20000ポイントを結局は割り込んで引けた。セクター別では情報技術と一般消費財が上げた半面、エネルギーと素材が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ネット株のJDドットコム(
09618)、ネットイース(
09999)、アリババ集団(
09988)、美団(
03690)、テンセント(
00700)がそろって上昇。電動工具メーカーの創科実業(
00669)、不動産管理の碧桂園服務(
06098)は大幅に反発した。一方、銀行株の招商銀行(
03968)とHSBC(
00005)、ハンセン銀行(
00011)が売られ、相場の重荷だった。パソコン大手のレノボグループ(
00992)は続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.87%高の3915.27ポイントと反発。電気自動車メーカーの理想汽車(
02015)と小鵬汽車(
09868)、自動運転技術を開発する百度(
09888)が大きく買われた。中国の国務院弁公室が消費回復に向けて打ち出した自動車購入の振興策が材料視されたもよう。半面、半導体製造装置のASMパシフィック(
00522)がさえない。