26日の中国本土株式市場で上海総合指数は方向感を欠く展開となっている。指数は前日に終値で2020年6月15日以来、1年10カ月ぶり安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが入る一方、北京での新型コロナウイルスの感染拡大などが警戒され、相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時47分現在、前日比0.26％安の2921.04ポイントで推移している。セクター別では、繊維・アパレル、石炭、採掘などが売られる半面、建設、小売り、セメント・建材などが買われている。

　26日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。25日の米株式市場で長期金利の低下を受けてハイテク株を中心に買い戻しが入った流れを引き継いだ。前日終値は約6週間ぶりの安値だっただけに、自律反発を狙う買いも入ったもよう。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比0.43％高の19955.00ポイントで推移している。個別では、ネット株のJDドットコム（09618）、アリババ集団（09988）、美団（03690）、テンセント（00700）が買われて相場の上昇を主導。一方、香港コングロマリットの長江和記実業（00001）、金融株の招商銀行（03968）、HSBC（00005）、AIAグループ（01299）が売られている。

上海総合指数
　始値：2930.45ポイント
　前日比：1.94ポイント
　騰落率：0.07％

上海B株指数
　始値：278.18ポイント
　前日比：-0.06ポイント
　騰落率：-0.02％

深セン成分指数
　始値：10401.99ポイント
　前日比：22.71ポイント
　騰落率：0.22％

深センB株指数
　始値：1013.90ポイント
　前日比：0.15ポイント
　騰落率：0.01％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3822.49ポイント
　前日比：7.58ポイント
　騰落率：0.2％