26日の香港市場は反発して始まるか。25日の米株式市場で長期金利の低下を受けてハイテク株が買い戻された流れを引き継ぐと予想する。ハンセン指数は前日までの5営業日で1648.74ポイント下落して終値は3月15日以来、約6週間ぶりの安値に落ち込んでおり、自律反発狙いの買いが入りやすい。
もっとも、ハンセン指数が前日割り込んだ心理的節目の20000ポイントを回復すると、上値が伸び悩む展開がありそうだ。「ゼロコロナ」政策を堅持する中国で事実上の都市封鎖(ロックダウン)が広がり、景気が冷え込みかねないとの懸念はくすぶる。北京市は25日夜、26日から30日までに11区でPCR検査を3回実施すると発表した。
25日のNY株式相場はダウ平均が3日ぶりに反発し、ハイテク株主体のナスダック総合も大幅に反発した。中国での新型コロナウイルスの感染拡大を受けて米10年債利回りが2.8%台に低下したことで、アルファベットやマイクロソフトなどのハイテク・ジャイアントが買われて相場を押し上げた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国インターネット・プラットフォーム企業のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)が香港終値を上回った半面、英金融大手のHSBC(
00005)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が下回って引けた。