週明け25日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に5営業日続落。終値は前営業日比3.73%安の19869.34ポイントだった。中国企業指数は4.13%安の6684.73ポイント。メインボードの売買代金は概算で1348億4000万HKドル。
ハンセン指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。前場は心理的節目の20000ポイントを上回る水準で推移したが、後場に入って同節目を割り、終値は3月15日以来、約6週間ぶりの安値水準だった。前週末の米株安や25日のアジア取引時間中に米株価指数先物が下落したことが嫌気された。また、中国では新型コロナウイルスの新規感染者数が高止まりしており、上海の封鎖長期化に加えて北京でも感染者が増加傾向にあることが相場の重しとなった。上海総合指数が5%超下落し、心理的節目の3000ポイントを下回ったことも投資家心理を冷やした。
ハンセン指数構成銘柄では、時価総額の大きいアリババ集団(
09988)が5%超、HSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が4%超、テンセント(
00700)が3%超下落し、指数を押し下げた。新型コロナの感染拡大を嫌気して海底撈国際(
06862)は15%超下落。「規律違反の疑い」で前行長が調査を受けていると発表した招商銀行(
03968)も10%超下落した。上昇は電能実業(
00006)と中電控股(
00002)、Link REIT(
00823)の3銘柄のみだった。
この他では、2022年1−3月期決算が43%減益だったと発表した招商証券(
06099)が11%超下落、1−3月期決算で70−80%減益となる見通しを発表した新華人寿保険(
01336)が13%近く下落した。中遠海運能源運輸(
01138)や中国アルミ(
02600)の下落も目立った。