22日の香港市場でハンセン指数は続落し、ほぼ全面安で始まった。前日の米株式相場ときょうの中国本土相場の下落が嫌気されたもよう。新型コロナウイルス防疫措置が中国の経済活動を冷え込ませる懸念が強い上、人民元の対米ドル為替レートの下落による輸入インフレ高騰も警戒されている。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比1.81％安の20307.11ポイントで推移している。個別では、ネット株のJDドットコム（09618）とアリババ集団（09988）、テンセント（00700）、美団（03690）がそろって大幅安。火鍋チェーンの海底撈国際（06862）、自動車メーカーの吉利汽車（00175）の下げもきつい。

　22日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。前日のNY市場が大幅下落した流れを引き継いだ。また、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらないなか、中国国内で新型コロナウイルスの感染が続いており、厳しい行動制限の長期化で経済活動が停滞することへの懸念も相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前日比0.78％安の3055.80ポイントで推移している。セクター別では、貴金属や酒造がほぼ全面安となっているほか、化学肥料や石炭も売られている。半面、繊維・アパレル、海運・港湾、銀行などが買われている。

上海総合指数
　始値：3058.40ポイント
　前日比：-21.41ポイント
　騰落率：-0.70％

上海B株指数
　始値：284.80ポイント
　前日比：-1.08ポイント
　騰落率：-0.38％

深セン成分指数
　始値：11016.68ポイント
　前日比：-67.60ポイント
　騰落率：-0.61％

深センB株指数
　始値：1046.94ポイント
　前日比：-0.05ポイント
　騰落率：0％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3967.20ポイント
　前日比：-28.63ポイント
　騰落率：-0.72％