20日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.40%安の20944.67ポイントだった。中国企業指数は0.97%安の7098.29ポイント。メインボードの売買代金は概算で980億3000万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しい展開。心理的節目の21000ポイントを割り込んで寄り付いたものの、中盤には節目を回復し、プラス圏へ浮上。ただ、勢いは続かず、後場に再びマイナス圏に沈んだ。終値は21000ポイントを割り込み、前日に続き、3月16日以来、およそ1カ月ぶり安値を更新した。きょう発表された4月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は1年物と5年物がともに据え置きとなり、金融緩和への期待が後退した。一方、中国当局の消費刺激策などに対する期待が根強い中、恩恵銘柄が物色され、相場をある程度支えた。
ハンセン指数構成銘柄では、LPR引き下げの見送りを嫌気して不動産関連の碧桂園服務(
06098)、華潤置地(
01109)、碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)が大幅安。当局の調査を受けていると伝わった田恵宇行長を18日付で解任した中堅銀行の招商銀行(
03968)が続落。太陽光発電関連の信義光能(
00968)や、石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)も下げた。半面、2022年1−3月の販売実績を発表した李寧(
02331)が4%超高となったほか、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、豚肉大手の万洲国際(
00288)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)も買いを集めた。広東省からマカオへ渡航する際に提示するPCR陰性証明の有効期間が24時間から48時間に緩和されたことを好感し、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)が上昇した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.54%安の4134.04ポイントと続落。オンライン保険会社の衆安在線財産保険(
06060)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)、阿里健康(
00241)が安い。半面、PC世界大手のレノボグループ(
00992)や家電大手の海爾智家(
06690)が買われた。