20日の香港市場でハンセン指数は心理的節目の21000ポイントを割り込んで寄り付いたものの、その後は前日終値を挟んだもみ合う展開。寄り付き前に発表された4月の最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）は1年物と5年物がともに据え置きとなり、金融緩和への期待が後退した半面、前日にハンセン指数が約1カ月ぶり安値を付けた後とあって、反発狙いの買いが相場を支えているもよう。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.12％高の21053.45ポイントで推移個別では、豚肉大手の万洲国際（00288）、マカオカジノのサンズ・チャイナ（01928）、医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）が高い。半面、原油相場の下落を受けて石油メジャーのペトロチャイナ（00857）、CNOOC（00883）が売られているほか、当局の調査を受けていると伝わった田恵宇行長を18日付で解任した中堅銀行の招商銀行（03968）が続落している。

　20日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。寄り付き前に中国人民銀行（中央銀行）が発表した4月の最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）は、3カ月連続で据え置き。市場の一部で期待が高かった利下げが見送られたことで、地合いが悪化したもよう。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.37％安の3182.08ポイントで推移している。セクター別では、貴金属や石炭、不動産開発、ガスが下げる半面、ソフトウエア開発、コンピューター、インターネットサービスが上げている。

上海総合指数
　始値：3189.89ポイント
　前日比：-4.14ポイント
　騰落率：-0.13％

上海B株指数
　始値：294.04ポイント
　前日比：-0.07ポイント
　騰落率：-0.02％

深セン成分指数
　始値：11619.74ポイント
　前日比：-13.58ポイント
　騰落率：-0.12％

深センB株指数
　始値：1062.16ポイント
　前日比：-0.08ポイント
　騰落率：-0.01％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4130.54ポイント
　前日比：-4.36ポイント
　騰落率：-0.11％