20日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ反発スタートか。前日のNY市場でダウ平均が499米ドル高と3営業日ぶりに反発。3月の米小売売上高など最近発表された経済指標を踏まえ、インフレが加速するなかでも米経済は底堅く推移するとの見方から消費関連や景気敏感株が買われた。ハイテク株比率の高いナスダック総合も3営業日ぶりに反発した。前日の香港市場でハンセン指数が2%超安となり、約1カ月ぶり安値を付けた後とあって、自律反発を狙った買いが入りやすい。
中国人民銀行(中央銀行)はきょう午前中に4月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)を発表する。LPRの算出基準になる中期貸出制度(MLF)の金利は、15日の公開市場操作(オペ)で据え置かれているが、市場の一部ではLPR引き下げ期待が根強い。その結果に注目が集まる。
19日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。国際金融株のHSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)、IT大手のテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)、中国国有銀行の中国工商銀行(
01398)が下回って引けた。