休場明け19日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに大幅反落。終値は前営業日比2.28%安の21027.76ポイントだった。中国企業指数は2.95%安の7167.67ポイント。メインボードの売買代金は概算で1155億8000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きから終始、心理的節目の21000ポイントを挟んでもみ合った。結局、同水準をかろうじて守ったものの、終値ベースで3月16日以来およそ1カ月ぶりの安値を付けた。中国人民銀行(中央銀行)が15日に預金準備率を引き下げを発表したが、市場予想より小幅だったことで幅広いセクターで失望売りが先行。中国本土相場が安く終え、投資家心理を悪化させた。米長期金利の上昇を受け、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めも改めて意識されたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、インターネット・プラットフォーム企業の美団(
03690)とアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)が売られて相場の重荷となった。中堅銀行の招商銀行(
03968)が急落。当局の調査を受けていると伝わった田恵宇行長を18日付で解任しており、嫌気した売りが膨らんだ。医薬品関連の阿里健康(
00241)と薬明生物技術(
02269)、スポーツ用品の李寧(
02331)と安踏体育用品(
02020)の下げもきつい。一方、原油高を受けて中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)とCNOOC(
00883)が上昇。香港地場株のLink REIT(
00823)、香港鉄路(
00066)も買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.79%安の4156.42ポイントと4営業日ぶりに反落。構成30銘柄が全て休場前の終値を下回った。動画プラットフォームのビリビリ(
09626)とデータセンター運営の万国数拠(
09698)が約10%下げた。