14日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。終値は前日比0.67%高の21518.08ポイントだった。中国企業指数は0.97%高の7385.58ポイント。メインボードの売買代金は概算で989億HKドル。
ハンセン指数は中国政府が打ち出す経済対策への思惑買いを支えに、前場はおおむね小高く推移。中国の国務院(内閣に相当)が前日の常務会議で、医療・ヘルスケア、自動車、家電などの消費促進や、預金準備率引き下げを含む金融緩和手段の活用を表明した。米長期金利の上昇が一服し、13日の米株式相場がハイテク株を中心に上昇したことも支援材料。ただ、ロシアによるウクライナ侵攻を背景に資源と食糧の高騰が警戒され、朝方には小幅ながらマイナス圏に沈む場面があった。ハンセン指数の上昇率が1%に迫る水準では利益確定売りが上値を抑えた。あすからイースター(復活祭)の4連休に入るとあって、積極的な売買を手控える動きがあったもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、自動車株のBYD(
01211)と吉利汽車(
00175)、不動産株の碧桂園服務(
06098)と碧桂園(
02007)が高い。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)は10%超高と大幅に3日続伸。スポーツ用品の李寧(
02331)と安踏体育用品(
02020)はともに反発した。一方、アリババ集団(
09988)の下げがきつい。同社傘下のアント・グループに対する調査に、中国共産党の腐敗取り締まり機関である中央規律検査委員会が直接関与したと伝わった。同業のJDドットコム(
09618)も売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.20%高の4320.10ポイントと3日続伸。新エネルギー車メーカーの小鵬汽車(
09868)と理想汽車(
02015)の上昇が目立った。半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、医薬ネット通販の京東健康(
06618)も高い。一方、前日高かった快手科技(
01024)が下げた。