14日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。前日の米株高が好感されているほか、中国国務院（内閣に相当）が13日の常務会議で、預金準備率引き下げなどの金融政策ツールを活用して銀行の貸出能力を高めると決めたことが好感されているもよう。指数は寄り付きで心理的節目の3200ポイントを回復し、小幅高で推移している。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.64％高の3207.25ポイントで推移している。セクター別では自動車、不動産開発、インターネットサービスなどが買われる半面、化学肥料や物流、観光・ホテルなどが売られている。

　14日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。中国の国務院（内閣に相当）が前日の常務会議で、医療・ヘルスケア、自動車、家電の消費促進を含む景気刺激策を打ち出し、好感する買いが入った。預金準備率引き下げなどの金融緩和への期待も広がった。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.41％高の21461.08ポイントで推移している。個別では、自動車メーカーのBYD（01211）と吉利汽車（00175）、医薬品関連の中国生物製薬（01177）と薬明生物技術（02269）が高い。半面、中国ネット通販大手のアリババ集団（09988）、国際金融株のAIAグループ（01299）とHSBC（00005）がさえない。

上海総合指数
　始値：3203.63ポイント
　前日比：16.81ポイント
　騰落率：0.53％

上海B株指数
　始値：291.11ポイント
　前日比：-0.17ポイント
　騰落率：-0.06％

深セン成分指数
　始値：11662.59ポイント
　前日比：94.42ポイント
　騰落率：0.82％

深センB株指数
　始値：1050.31ポイント
　前日比：0.22ポイント
　騰落率：0.02％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4172.64ポイント
　前日比：32.90ポイント
　騰落率：0.79％