12日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.52%高の21319.13ポイントだった。中国企業指数は0.78%高の7264.43ポイント。メインボードの売買代金は概算で1283億5000万HKドル。
強弱材料が入り混じるなか、ハンセン指数は前日終値を挟んで一進一退の展開。朝高後にマイナス圏に沈んだが、心理的節目の21000ポイントを割り込むと買い直しが入って相場を下支えした。軟調に推移していた中国本土相場が観光や空運、酒造などの消費関連セクターの主導で高くなると、ハンセン指数も後場に入って上げに転じた。もっとも、米長期金利の上昇やアジア時間きょうの米ダウ平均先物の下落が嫌気され、20日移動平均(大引け時点で21535.20ポイント)に迫る水準では上値が重かった。セクター別では一般消費財と必需消費財、情報技術が上げた半面、不動産・建設、コングロマリットが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、ビール大手の華潤ビール(
00291)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)と李寧(
02331)が急反発した。ネット株の美団(
03690)、ネットイース(
09999)、JDドットコム(
09618)、テンセント(
00700)の上昇も目立つ。中国当局が9カ月ぶりにオンラインゲームの認可を再開したことで、インターネット・プラットフォーム企業に対する行政監督が緩むとの期待から買われたもよう。一方、世界的パソコン大手のレノボグループ(
00992)、不動産株の碧桂園服務(
06098)と碧桂園(
02007)が大幅に続落した。石油株のペトロチャイナ(
00857)も安い。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.40%高の4249.59ポイントと5営業日ぶりに反発した。動画配信のビリビリ(
09626)やデータセンターの万国数拠(
09698)、白物家電の海爾智家(
06690)が大幅高。半面、ショート動画の快手科技(
01024)、画像認識AIのセンスタイム(
00020)の下げがきつい。