週明け11日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前日比3.03%安の21208.30ポイントだった。中国企業指数は3.76%安の7208.49ポイント。メインボードの売買代金は概算で1222億8000万HKドル。
ハンセン指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。10日に中国本土で新たに2万7595人の新型コロナウイルス感染が確認され、データを比較できる2020年4月以降で最多を更新したことが嫌気されたほか、上海の都市封鎖が長期化していることで、景気停滞への懸念も強まった。上海総合指数が心理的節目の3200ポイントを下回り、下げ幅を拡大させたことも投資家心理を冷やした。ハンセン指数は結局、3月16日以来、約1カ月ぶり安値を付けて取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、美団(
03690)とアリババ集団(
09988)が5%超、テンセント(
00700)が4%超それぞれ下落し、指数を押し下げた。3月の携帯端末用レンズセット出荷量が前年同月比8%減だったと発表した舜宇光学科技(
02382)は8%超下落。一部都市の防疫対策強化などを嫌気し、海底撈国際(
06862)は9%超下落した。半面、長江和記実業(
00001)やHSBC(
00005)が買われた。
この他では、新型コロナウイルスの影響で完成車工場の稼働を停止したと明らかにした蔚来集団(
09866)が11%超下落。生産能力が制限されているものの、生産を続行していると明らかにした長城汽車(
02333)は13%超下落した。半面、中国中鉄(
00390)や中海油田服務(
02883)が買われた。