7日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.23%安の21808.98ポイントだった。中国企業指数は1.49%安の7495.54ポイント。メインボードの売買代金は概算で1173億3000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の22000ポイントを割り込んだ。米国で金融引き締めが進むとの観測を背景に長期金利が上昇したことが嫌気された。中国政府が打ち出す景気下支え策への期待から、序盤は小高くなる場面があったものの、中国で新型コロナウイルスの感染拡大や上海の都市封鎖(ロックダウン)が続くなかで景気減速懸念は根強い。中国本土相場が下げ幅を広げると、香港市場も幅広いセクターで売りが優勢となった。後場に入るとハンセン指数は下げ渋ったが、終値は3月28日以来7営業日ぶりの安値だった。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)が売られ、相場の重荷だった。バイオ医薬品の薬明生物技術(
02269)と火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)の下げがきつい。不動産開発の恒隆地産(
00101)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)も大幅に下落した。一方、香港地場株の中銀香港(
02388)、電能実業(
00006)、中電控股(
00002)が買われた。前日下げたスポーツ用品の李寧(
02331)と安踏体育用品(
02020)は買い直された。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.48%安の4474.13ポイントと大幅に続落。データセンターの万国数拠(
09698)や不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(
00909)、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)が急落した。構成30銘柄のうち上昇はトリップ・ドットコム(
09961)だけだった。