週明け4日の香港市場は上値の重い展開か。前週末の米株高が好感される半面、香港市場は清明節であす休場となることから、積極的な買いが見送られそうだ。中国本土市場はきょう、あすともに休場。また、6日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公開される予定で、内容を見極めようと様子見ムードが広がる可能性もある。
一方、米国に上場する中国企業の上場廃止リスクを巡り、中国証券監督管理委員会(CSRC)や国家保密局などが共同で2日に関連規定の修正案を公開。現地での検査は中国本土の監督管理機関を主として実施されるべきとの条文が削除されたほか、企業の自主的な上場市場の選択を支持すると表明されたことで、問題解決への期待から関連銘柄を中心に買いが入りそうだ。
1日のNY株式相場は3日ぶりに反発。米3月雇用統計が総じて強い結果となり、利上げ加速見通しが強まったことや、長短金利差の逆転による将来の景気後退懸念が重しとなったものの、ディフェンシブ・セクターの上昇が相場を支えた。ウクライナ情勢に進展が無かったものの、NY原油が続落し、1バレル100米ドルを下回ったことも安心感につながった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。テンセント(
00700)やJDドットコム(
09618)が香港終値を上回って引けた半面、HSBC(
00005)やホンコン・チャイナガス(
00003)が下回って引けた。