1日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。終値は前日比0.19%高の22039.55ポイントだった。中国企業指数は0.15%高の7537.16ポイント。メインボードの売買代金は概算で945億9000万HKドル。
ハンセン指数は前日比1%超下げてスタート。3月31日のNY市場で主要3株価指数がそろって下落した流れを引き継ぎ、リスク回避の売りが先行した。寄り付き後に中国メディアの財新と英IHSマークイットが発表した3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が景況感の境目となる50を割り込み、中国の景気減速リスクが改めて意識されたもよう。もっとも、中国政府が打ち出す景気下支え策に対する期待が根強い中、安く始まった中国本土相場が切り返すと、ハンセン指数は下げ幅を次第に縮小。大引け間際に上げに転じ、心理的節目の22000ポイントを回復して終えた。セクター別では、必需消費財とエネルギー、素材が買われた一方で医療・ヘルスケアが軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、前日売られたニット衣料の申洲国際集団(
02313)、ミネラルウオーターの農夫山泉(
09633)、インフラ投資の長江インフラ(
01038)が大幅に上昇。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、不動産開発の華潤置地(
01109)も高い。半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)が大幅に下げ、相場の重荷だった。前日大引け後に2021年12月本決算を発表した中国生物製薬(
01177)とペトロチャイナ(
00857)はともに売られた。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)の下げもきつい。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.74%安の4524.25ポイントと続落した。米国証券取引委員会(SEC)により上場廃止警告リストに収載された百度(
09888)が大幅に続落。ヘルステックの平安健康医療科技(
01833)、電気自動車の理想汽車(
02015)も下落した。一方、スマートフォン組立受託のBYDエレクトロニック(
00285)、家電メーカーの海爾智家(
06690)などが買われた。