1日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。ウクライナ停戦協議への楽観論が後退するなか、前日のNY市場で主要3株価指数がそろって下落した流れを引き継いだ。また、清明節の連休を前に持ち高調整の売りも広がり、相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.35％安の3240.88ポイントで推移している。セクター別では、漢方薬や医薬品販売、建材などが売られる半面、海運・港湾、観光・ホテル、化学肥料などが買われている。

　1日の香港市場で、ハンセン指数は続落して始まった。ウクライナ停戦協議への期待が後退するなか、前日のNY市場で主要3株価指数がそろって下落したことで、リスク回避の売りが先行。「ゼロコロナ」政策を維持する中国の景気減速も警戒されている。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前日比1.62％安の21639.92ポイントで推移している。個別では、インターネット・プラットフォーム企業のアリババ集団（09988）と美団（03690）が安い。前日大引け後に2021年12月本決算を発表したペトロチャイナ（00857）と中国生物製薬（01177）も売られている。半面、不動産株の龍湖集団（00960）、華潤置地（01109）、長江実業集団（01113）が上昇。

上海総合指数
　始値：3234.67ポイント
　前日比：-17.53ポイント
　騰落率：-0.54％

上海B株指数
　始値：283.23ポイント
　前日比：-0.28ポイント
　騰落率：-0.1％

深セン成分指数
　始値：12040.01ポイント
　前日比：-78.24ポイント
　騰落率：-0.65％

深センB株指数
　始値：1043.75ポイント
　前日比：0.23ポイント
　騰落率：0.02％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4198.82ポイント
　前日比：-23.78ポイント
　騰落率：-0.56％