30日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。終値は前日比1.39%高の22232.03ポイントだった。中国企業指数は1.28%高の7609.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で1553億5000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の22000ポイントを回復し、同水準を守って推移した。ウクライナとロシアが29日、トルコのイスタンブールで対面形式の停戦協議を行い、ロシア国防省が同日、首都キエフなどで「軍事活動を縮小する」と発表したことで、買い安心感が強まった。29日のNY株式相場が続伸したことも投資家心理を支えた。終盤にハンセン指数の上昇率が2%を超えると利益確定売りが出て上値を抑えたものの、終値は3日以来ほぼ4週間ぶりの高値圏だった。
ハンセン指数構成銘柄では不動産株の上昇が目立った。前引け後に2021年12月本決算を発表した碧桂園(
02007)のほか、同社子会社の碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)が高い。ミネラルウオーターの農夫山泉(
09633)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)は大幅に続伸。前日売られた中銀香港(
02388)は買い直された。半面、通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)、オンラインゲームのネットイース(
09999)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が売られた。
決算発表がピークを迎え、業績を手掛かりとする売買が活発だった。前日大引け後に2021年12月本決算を発表した銘柄では、長城汽車(
02333)と株洲中車時代電気(
03898)が買いを集めた一方、イータイ・コール(
03948)が大きく下げた。