30日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発スタート。ウクライナ停戦交渉の進展を好感する買いが先行している。ウクライナとロシアは29日、トルコのイスタンブールで対面形式の停戦協議を行い、ロシア国防省が同日、首都キエフなどで「軍事活動を縮小する」と発表した。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.50％高の3220.03ポイントで推移。セクター別では、風力発電設備、証券、保険が全面高。不動産開発、不動産管理サービスも買われている。半面、前日に高かった農業関連、化学肥料、漢方薬が安い。

　30日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。始値で心理的節目の22000ポイントを回復し、ほぼ全面高の展開となっている。ウクライナとロシアが29日、トルコのイスタンブールで対面形式の停戦協議を行い、ロシア国防省が同日、首都キエフなどで「軍事活動を縮小する」と発表したことで、買い安心感が強まった。29日のNY株式相場が続伸したことも投資家心理を支えた。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比1.02％高の22151.87ポイントで推移している。個別では、ネット株のテンセント（00700）とアリババ集団（09988）、美団（03690）、JDドットコム（09618）が相場の上昇を主導。不動産株の長江実業集団（01113）、中国海外発展（00688）も買われた。半面、パソコン大手のレノボグループ（00992）、石油会社のペトロチャイナ（00857）が売られた。

上海総合指数
　始値：3217.59ポイント
　前日比：13.65ポイント
　騰落率：0.43％

上海B株指数
　始値：279.14ポイント
　前日比：1.17ポイント
　騰落率：0.42％

深セン成分指数
　始値：11969.36ポイント
　前日比：74.28ポイント
　騰落率：0.62％

深センB株指数
　始値：1036.81ポイント
　前日比：-1.09ポイント
　騰落率：-0.11％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4162.17ポイント
　前日比：28.03ポイント
　騰落率：0.68％