29日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.12%高の21927.63ポイントだった。中国企業指数は1.58%高の7513.00ポイント。メインボードの売買代金は概算で1251億HKドル。
ハンセン指数は終日プラス圏で推移した。前日のNY市場でナスダック総合が1.31%高と反発した流れを引き継ぎ、きょうの香港市場でもハイテク株が買われて相場を支えた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国・上海市では28日から事実上のロックダウン(都市封鎖)に踏み切っており、景気下押しへの警戒感から上値は重かった。中国本土市場の下落も投資家心理を冷やした。一方、2021年12月本決算の発表がピークを迎えており、業績を手がかりに個別物色の動きが活発だった。
ハンセン指数構成銘柄では、JDドットコム(
09618)と美団(
03690)が6%前後上昇したほか、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)なども買われた。阿里健康(
00241)と海底撈国際(
06862)は8%超上昇した。半面、小米集団(
01810)が2%超下落。中国本土の科創板や創業板への上場を計画している企業のうち、小米集団の産業チェーンを構成する企業について、中国当局が調査しているとの報道が嫌気された。碧桂園服務(
06098)や瑞声科技(
02018)の下落も目立った。
この他では、自社株買いに最大30億HKドルを投入する計画を発表した京東健康(
06618)が17.88%高と急騰。半面、2021年12月本決算を3月末までに発表できないため、4月1日付で株式取引が停止されると発表した融創中国(
01918)が17.41%安と急落した。