29日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。新型コロナウイルスの感染拡大と経済活動の停滞が懸念される中、当局は「資本市場の平穏で健全な発展を維持する」方針を示しており、相場テコ入れ策への期待が買いを支えている。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.31％高の3224.55ポイントで推移している。セクター別では、軍需関連、農業、医療機器、バッテリー素材が高い。半面、不動産開発、不動産管理サービス、石油が下げている。

　29日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。前日のNY市場でナスダック総合が1.31％高と大幅反発した流れを引き継ぎ、きょうの香港市場でもハイテク株が買われて指数を押し上げている。また、2021年12月本決算の発表がピークを迎えており、業績を手がかりに個別物色の動きが活発となっている。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比0.33％高の21756.32ポイントで推移している。個別では美団（03690）やアリババ集団（09988）、JDドットコム（09618）、テンセント（00700）などが買われている。また、市場予想を上回る2021年12月本決算を発表した農夫山泉（09633）の上昇も目立つ。半面、龍湖集団（00960）や碧桂園服務（06098）が安い。

上海総合指数
　始値：3216.01ポイント
　前日比：1.51ポイント
　騰落率：0.05％

上海B株指数
　始値：277.65ポイント
　前日比：0.93ポイント
　騰落率：0.34％

深セン成分指数
　始値：11983.54ポイント
　前日比：33.60ポイント
　騰落率：0.28％

深センB株指数
　始値：1040.06ポイント
　前日比：0.71ポイント
　騰落率：0.07％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4155.42ポイント
　前日比：6.95ポイント
　騰落率：0.17％