週明け28日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。終値は前営業日比1.31%高の21684.97ポイントだった。中国企業指数は1.54%高の7396.25ポイント。メインボードの売買代金は概算で1343億HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた直後にマイナス圏に沈んだものの、ほどなく切り返した。20日移動平均(大引け時点で21231.09ポイント)を割り込むと買い直しが入り、指数を押し上げた。2021年12月本決算を週末に発表した美団(
03690)が11.56%高となるなど、大型ネット株が相場の上昇を主導する展開となった。もっとも中盤以降は伸び悩み、上昇率1%付近の水準でもみ合った。上海市がきょうから事実上のロックダウン(都市封鎖)を始めたことで、中国での新型コロナウイルスの感染拡大と経済活動の停滞が警戒された。セクター別ではエネルギーと情報技術が高い半面、必需消費財がさえない。
ハンセン指数構成銘柄では、インターネット・プラットフォーム企業の美団とテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)がそろって3営業日ぶりに反発した。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、オンラインゲームのネットイース(
09999)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)も高い。原油高を受け、石油株のシノペック(
00386)、CNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)がともに買われた。一方、繊維株の申洲国際集団(
02313)、食品・飲料株の華潤ビール(
00291)とバドワイザーAPAC(
01876)、中国蒙牛乳業(
02319)、ネット通販のJDドットコム(
09618)が続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.62%高の4494.01ポイントと3営業日ぶりに反発。ショート動画の快手科技(
01024)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)が上げた。一方、データセンターの万国数拠(
09698)、電気自動車の小鵬汽車(
09868)が下げた。