25日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続落。終値は前日比2.47%安の21404.88ポイントだった。中国企業指数は3.24%安の7283.92ポイント。メインボードの売買代金は概算で1475億6000万HKドル。
ハンセン指数は小安く始まり、中盤に下げ幅を広げた。中国企業の米上場廃止の回避につながる交渉が近く合意に達するとの期待が後退し、失望売りが出たもよう。米上場企業会計監視委員会(PCAOB)が24日、交渉は進めているものの、中国企業を担当する監査法人の検査を中国当局が認めるかは不透明との見方を示したと伝わった。米証券取引委員会(SEC)は23日までに、PCAOB の検査を受けて入れていない中国6社を上場廃止の警告対象に仮指定している。中国本土相場の下落も投資家心理を悪化させ、幅広いセクターが下落。相互取引制度を通じた中国本土の投資家による香港株売買(南向き取引)は売り越しだった。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)とアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)がそろって続落。医薬品関連の薬明生物技術(
02269)と阿里健康(
00241)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、電気自動車のBYD(
01211)の下げがきつい。一方、前日に大幅続落した瑞声科技(
02018)が高い。中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)や、香港地場株の恒基兆業地産(
00012)、長江実業集団(
01113)、新世界発展(
00017)も買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は4.88%安の4384.04ポイントと続落。朝方に第三者割当増資の計画を発表した京東健康(
06618)が11%超下落。ビリビリ(
09626)と平安健康医療科技(
01833)も10%超下げた。一方、大幅減益決算が嫌気されて前日に急落したキングソフト(
03888)が買い直された。