24日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.94%安の21945.95ポイントだった。中国企業指数は1.40%安の7528.14ポイント。メインボードの売買代金は概算で1499億5000万HKドル。
ハンセン指数は総じて軟調に推移した。米国証券取引委員会(SEC)は23日、米上場廃止の可能性のある中国企業について、3月上旬に公表した5社に加え、ウェイボー(
09898)を追加した。中国企業の米上場廃止リスクへの懸念が再び意識され、足元で買われていた大型ネット株を中心に利益確定売りが出た。決算発表がピークを迎えるなか、業績を手掛かりとした個別物色が相場を支え、中盤にはプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かなかった。後場にはじりじりと下げ幅を拡大し、前日に回復した節目の22000ポイントを下回って終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のテンセント(
00700)、美団(
03690)、JDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)が軒並み売られ、相場の重荷となったほか、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、不動産管理サービスの碧桂園服務(
06098)や、前引け後に2021年12月本決算を発表したビールメーカーの華潤ビール(
00291)の下げがきつい。半面、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)は9%超の大幅逆行高。2021年12月本決算は予想通りの赤字転落となったものの、22年1−2月の回転率の改善が好感されたもよう。民間ガス会社の新奥能源(
02688)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)も買いを集めた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.95%安の4609.02ポイントと3日ぶりに反落。21年12月本決算が96%減益のキングソフト(
03888)が約10%安と急落。半面、赤字縮小となったトリップ・ドットコム(
09961)が約8%上昇した。