23日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.21%高の22154.08ポイントだった。中国企業指数は1.28%高の7635.13ポイント。メインボードの売買代金は概算で1773億3000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の22000ポイントを回復し、序盤に上げ幅を拡大。前場に上昇率が2%を超える場面があった。中国の国務院(内閣に相当)が21日の常務会議で「市場予想を安定させる総合施策を打ち出し、資本市場の平穏で健全な発展を保持する」と表明し、インターネット・プラットフォーム企業に対する監督が緩むとの観測が浮上。アリババ集団(
09988)などのニューエコノミー銘柄の自社株買いも好感された。後場に入るとハンセン指数の上値が重くなったものの、終値は3日以来およそ3週間ぶりの高値圏だった。セクター別では医療・ヘルスケアと情報技術が上げた半面、公共事業が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団(
09988)と美団(
03690)、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が買われて相場の上昇を主導した。医薬品関連の薬明生物技術(
02269)、石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)はそろって大幅高。自社株買い計画を発表した小米集団(
01810)も高い。一方、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)と香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が大幅に続落した。前引け後に2021年12月本決算を発表した瑞声科技(
02018)は後場に急落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.05%高の4749.12ポイントと続伸。動画配信のビリビリ(
09626)が10%超上昇し、閲文集団(
00772)、快手科技(
01024)も大幅高となった。一方、家電の海爾智家(
06690)、スマートフォン受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)が売られた。