23日の中国本土株式市場で上海総合指数は小高く寄り付いた後、前日終値付近でもみ合う展開。中国政府が示した資本市場の安定を重視する姿勢が引き続き投資家心理を支える半面、前日まで小幅ながらも5連騰した後とあって、利益確定売りが重荷となっている。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.12％安の3255.81ポイントで推移。セクター別では、採掘、ソフトウエアサービス、輸送用設備、航空・空港運営が安い。半面、風力発電設備、漢方薬、バッテリーが買われている。

　23日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。始値で心理的節目の22000ポイントを回復した。22日の米株式相場が反発し、中国ハイテク銘柄が上昇したことで買い安心感が広がったもよう。中国政府が政策面で株式相場の安定に配慮するとの期待が、引き続き相場の支えになっている。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前日比0.70％高の22043.13ポイントで推移している。個別では、大型ネット株のテンセント（00700）とアリババ集団（09988）、美団（03690）が相場の上昇を主導。スマートフォン大手の小米集団（01810）、医薬品ネット通販の阿里健康（00241）も大幅高となった。半面、スポーツ用品大手の安踏体育用品（02020）と李寧（02331）、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技（02382）が売られた。

上海総合指数
　始値：3264.79ポイント
　前日比：4.93ポイント
　騰落率：0.15％

上海B株指数
　始値：277.11ポイント
　前日比：0.10ポイント
　騰落率：0.04％

深セン成分指数
　始値：12373.51ポイント
　前日比：54.73ポイント
　騰落率：0.44％

深センB株指数
　始値：1050.16ポイント
　前日比：-0.23ポイント
　騰落率：-0.02％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4269.61ポイント
　前日比：14.31ポイント
　騰落率：0.34％