22日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。前場終値は前日比1.13％高の21461.33ポイントだった。中国企業指数は1.51％高の7353.96ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で635億5000万HKドル。

　ハンセン指数はプラス圏で推移した。パウエル米連邦準備理事会（FRB）議長のタカ派的発言を受けた金利上昇などを受けて前日のNY市場は下落したが、アリババ集団（09988）が4％超上昇し、指数を押し上げた。また、決算発表シーズンに入り、業績を手がかりに個別物色の動きも強まった。

　個別では、アリババ集団のほか、ネットイース（09999）やJDドットコム（09618）などネット株が高い。李寧（02331）や申洲国際集団（02313）も大幅高。米国で5月に利上げの可能性が高まったとの見方からHSBC（00005）が2％近く上昇したほか、原油先物価格の上昇を受けてCNOOC（00883）やペトロチャイナ（00857）も買われた。半面、ホンコン・チャイナガス（00003）や恒安国際集団（01044）が売られた。

　22日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に5営業日続伸。前場終値は前日比0.14％高の3258.10ポイントだった。深セン成分指数は0.41％安の12328.35ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で5873億4800万元だった。　

　上海総合指数は小安く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開が続いた。前日まで4営業日続伸した後とあって、利益確定売りが重荷となる半面、根強い政策期待が相場を支えた。セクター別では、不動産開発、不動産サービス、輸送用設備、採掘が買われた半面、製薬、太陽光発電、医療機器が下げた。　

　上海B株指数は0.09％安の276.75ポイント、深センB株指数は0.49％安の1050.85ポイント。

ハンセン指数
　引値：21461.33ポイント
　前日比：239.99ポイント
　騰落率：1.13％

中国企業指数
　引値：7353.96ポイント
　前日比：109.48ポイント
　騰落率：1.51％

レッドチップ指数
　引値：3979.92ポイント
　前日比：73.31ポイント
　騰落率：1.88％