18日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.41%安の21412.40ポイントだった。中国企業指数は0.56%安の7366.42ポイント。メインボードの売買代金は概算で2366億8000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、前場に下げ幅を拡大。16−17日の2日間で3000ポイント超上げた後だけに、足元で急伸していたネット株などを中心に利益確定売りが出た。中国での新型コロナウイルスの感染再拡大や、ウクライナ情勢を巡る米中対立への警戒感がくすぶった。アジア時間きょうのダウ平均先物の下落も嫌気されたもよう。もっとも、軟調に推移していた中国本土相場が上げに転じると、ハンセン指数も後場に下げ幅を縮小。終盤には小幅ながらプラス圏に浮上する場面があった。セクター別では情報技術と医療・ヘルスケアが下げた半面、通信、エネルギーが上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のJDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)、美団(
03690)、テンセント(
00700)がそろって下落。不動産管理の碧桂園服務(
06098)、バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)、スポーツ用品の李寧(
02331)と安踏体育用品(
02020)の下げがきつい。半面、前日大引け後に2021年12月本決算を発表した中国平安保険(
02318)と長江和記実業(
00001)が買われた。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)、香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)も高い。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.92%安の4,484.93ポイントと3日ぶりに反落。不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(
00909)、動画配信のビリビリ(
09626)、ネット小説サイトの閲文集団(
00772)が大幅に下落した。一方、百度(
09888)、ASMパシフィック(
00522)、理想汽車(
02015)が続伸した。