17日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前日比7.04%高の21501.23ポイントだった。中国企業指数は7.52%高の7407.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で3009億5000万HKドルと、前日に続き3000億HKドルを上回る大商いとなった。
ハンセン指数は続伸スタート。心理的節目の21000ポイントに乗せ、前日終値比1300ポイント超高で寄り付いた。中国の劉鶴副首相が16日に開いた資本市場の問題を検討する会合が、中国企業の海外上場を支持する方針を示し、関連当局が「市場に有利な政策」を積極的に打ち出すべきだと強調したことで安心感が広がり、買い直しの動きが続いた。序盤は21000ポイントを再び割り込む場面もあったが、その後は節目を上回る水準でもみ合った。結局、指数はきょうの高値圏で終え、3月4日以来、およそ1週半ぶり高値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国の財政部の幹部が「不動産税」の導入地域の拡大を今年は見送る考えを示したとの報道を好感し、碧桂園(
02007)と傘下の碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)が大幅高。医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)や、大型ネット株のJDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)と傘下の阿里健康(
00241)、美団(
03690)が大幅に続伸した。半面、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)がさえない。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は7.76%高の4572.79ポイントと続伸した。明源雲集団(
00909)が40%超、万国数拠(
09698)が32%超の大幅続伸。下落は快手科技(
01024)の1銘柄のみ。前日に30%超上昇した後とあって、利益確定売りが出た。