15日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3営業日続落。終値は前日比5.72%安の18415.08ポイントだった。中国企業指数は6.58%安の6123.94ポイント。メインボードの売買代金は概算で2861億6000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きで心理的節目の19000ポイントを割り込み、マイナス圏で軟調に推移した。ウクライナとロシアが早ければ1−2週間以内に和平合意に達する可能性があるとの報道を受けて序盤に下げ幅を縮小し、一時、節目を回復する場面も見られたが、勢いは続かなかった。中国で新型コロナウイルスの感染が急拡大しており、景気減速が警戒されたほか、米国に上場する中国企業の上場廃止リスクも嫌気された。JPモルガンがネット関連銘柄の投資判断と目標株価を一斉に引き下げたことも投資家心理を冷やした。指数は結局、2016年2月12日以来、約6年1カ月ぶり安値できょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、テンセント(
00700)が10%超下落し、300HKドルの大台を割ったほか、アリババ集団(
09988)やJDドットコム(
09618)が売られて指数を押し下げた。龍湖集団(
00960)や碧桂園服務(
06098)も大幅安。サンズ・チャイナ(
01928)や銀河娯楽(
00027)の下落も目立った。原油先物価格の下落を受けてペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)も売られた。上昇は農夫山泉(
09633)と安踏体育用品(
02020)の2銘柄のみだった。
この他では、前引け後に2021年12月本決算を発表した中国光大環境(
00257)が21.93%安と急落した。2021年12月本決算で黒字転換したプラダ(
01913)は前日比変わらず。長城汽車(
02333)が小幅に上昇した。