15日の中国本土株式市場で上海総合指数は安く寄り付いた後に下げ幅を拡大。国内で新型コロナウイルスの感染が急拡大し、吉林省長春市、広東省深セン市、東莞市で事実上の都市封鎖（ロックダウン）が実施されたことが地合いを冷やしたほか、ロシア・ウクライナ情勢を巡る警戒感も重し。米国と中国の外交部門トップは14日に6時間超にわたる会談を行ったが、中国がロシアを支援した場合、米国は対抗措置を取る可能性を示唆した。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比1.97％安の3159.90ポイントで推移。セクター別では、石炭、石油、空港・航空運営が全面安。半面、バッテリー素材の一角が逆行高。

　15日の香港市場でハンセン指数は大幅に続落して始まった。寄り付きで心理的節目の19000ポイントを割り込み、軟調に推移している。JPモルガンがテクノロジー関連銘柄の目標株価を一斉に引き下げたことや、中国で新型コロナウイルスの感染拡大が急増していることなどが嫌気されているもよう。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前日比4.08％安の18734.96ポイントで推移している。個別では、アリババ集団（09988）や美団（03690）、JDドットコム（09618）、テンセント（00700）などが大きく売られて指数を押し下げている。海底撈国際（06862）や碧桂園服務（06098）も安い。半面、レノボグループ（00992）や長江和記実業（00001）が小幅高。

上海総合指数
　始値：3192.36ポイント
　前日比：-31.17ポイント
　騰落率：-0.97％

上海B株指数
　始値：272.61ポイント
　前日比：-0.79ポイント
　騰落率：-0.29％

深セン成分指数
　始値：11948.63ポイント
　前日比：-115.00ポイント
　騰落率：-0.95％

深センB株指数
　始値：1050.28ポイント
　前日比：-4.97ポイント
　騰落率：-0.47％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4125.49ポイント
　前日比：-49.27ポイント
　騰落率：-1.18％