週明け14日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続落。終値は前営業日比4.97%安の19531.66ポイントだった。中国企業指数は7.15%安の6555.55ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で2230億5000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、次第に下げ幅を拡大。前場に心理的節目の20000ポイントを割り込み、終値は2016年3月1日以来およそ6年ぶりの安値となった。ロシアのウクライナ侵攻と欧米などによるロシア制裁強化の影響で、世界景気が悪化するとの警戒感から投資家がリスク回避姿勢を強めた。中国配車アプリ大手の滴滴出行(DIDI)が、香港上場準備を停止したと伝わり、中国企業の米上場廃止リスクや中国と米国の対立激化を意識した売りが出たもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネット・プラットフォーム企業のテンセント(
00700)とJDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)、美団(
03690)が大きく売られた。不動産管理の碧桂園服務(
06098)と碧桂園(
02007)、龍湖集団(
00960)の下げがきつい。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)も急落した。半面、英金融大手のHSBC(
00005)と子会社のハンセン銀行(
00011)が買われた。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)も高い。
ハイテク関連30銘柄で構成するハンセンテック指数は11.03%安の3778.60ポイントと続落。構成銘柄が全て下げ、明源雲集団(
00909)、小鵬汽車(
09868)、万国数拠(
09698)の下落率は20%を超えた。