8日の中国本土株式市場で上海総合指数は小安く寄り付いた後、プラス圏に浮上する場面もあったが、ほどなくして下向きに転じた。前日まで大幅に4営業日続落し、およそ5週間ぶり安値を更新した後とあって、安値拾いの買いが入りやすい一方、ウクライナ情勢を巡る不透明感が引き続き重荷となっている。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.64％安の3351.28ポイントで推移。セクター別では、医薬品販売、漢方薬、採掘、教育が安い。半面、酒造の一角が堅調。

　8日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。指数は前日に3.87％安と大幅に続落し、2016年7月12日以来ほぼ5年8カ月ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが優勢となっているもよう。また、中国で全国人民代表大会（全人代、国会に相当）が11日まで開催されていることから、政策期待も広がっている。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.36％高の21133.33ポイントで推移している。個別では、アリババ集団（09988）や美団（03690）、テンセント（00700）などネット株が買われているほか、創科実業（00669）や龍湖集団（00960）も高い。半面、華潤ビール（00291）やJDドットコム（09618）が売られている。

上海総合指数
　始値：3372.55ポイント
　前日比：-0.31ポイント
　騰落率：-0.01％

上海B株指数
　始値：277.69ポイント
　前日比：-0.05ポイント
　騰落率：-0.02％

深セン成分指数
　始値：12594.60ポイント
　前日比：21.17ポイント
　騰落率：0.17％

深センB株指数
　始値：1115.17ポイント
　前日比：-0.07ポイント
　騰落率：-0.01％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4361.64ポイント
　前日比：8.86ポイント
　騰落率：0.2％