週明け7日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続落。終値は前営業日比3.87%安の21057.63ポイントだった。中国企業指数は3.57%安の7412.59ポイント。メインボードの売買代金は概算で1775億9000万HKドル。
ハンセン指数は、原油先物価格の急騰が世界景気を悪化させるリスクを嫌気した売りが膨らんだ。朝方には心理的節目の21000ポイントを割り込む場面があった。終値は同水準を守ったものの、2016年7月12日以来ほぼ5年8カ月ぶりの安値圏だった。欧米がウクライナ侵攻を続けるロシアへの制裁として原油輸入の禁止を検討していると伝わり、供給が大幅に不足するとの観測が浮上した。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、ネット株の美団(
03690)とJDドットコム(
09618)が下落。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も急落した。半面、原油先物価格の急騰を背景に、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)が上昇した。不動産株の長江実業集団(
01113)と碧桂園(
02007)、公益株の電能実業(
00006)と長江インフラ(
01038)も買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は4.43%安の4527.83ポイントと大幅に4日続落。ビリビリ(
09626)、トリップ・ドットコム(
09961)、京東健康(
06618)の下げがきつい。構成30銘柄のうち上昇は金蝶国際ソフト(
00268)のみだった。