4日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。前場終値は前日比2.67％安の21867.45ポイントだった。中国企業指数は2.54％安の7699.14ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で820億HKドル。

　ハンセン指数はほぼ全面安の展開。ロシア軍によるウクライナの原子力発電所への攻撃が嫌気され、取引時間中として1年11カ月ぶりに心理的節目の22000ポイントを割り込んだ。ウクライナ外相によると、ロシア軍の砲撃によりウクライナ南部にある欧州最大規模の原子力発電所で火災が発生した。

　個別では、中国インターネット・プラットフォーム企業のJDドットコム（09618）、アリババ集団（09988）、美団（03690）、テンセント（00700）がそろって急落。スマーフォン大手の小米集団（01810）、自動車メーカーのBYD（01211）、カジノ運営のサンズ・チャイナ（01928）の下げもきつい。一方、不動産開発の碧桂園（02007）が逆行高。

ハンセン指数
　引値：21867.45ポイント
　前日比：-599.89ポイント
　騰落率：-2.67％

中国企業指数
　引値：7699.14ポイント
　前日比：-200.90ポイント
　騰落率：-2.54％

レッドチップ指数
　引値：4191.66ポイント
　前日比：-40.42ポイント
　騰落率：-0.96％

　4日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。前場終値は前日比0.66％安の3458.30ポイントだった。深セン成分指数は0.94％安の13077.59ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6119億6600万元だった。

　上海総合指数は安く始まった後、下げ幅を縮める展開。ロシア軍の攻撃によりウクライナ南東部にある原子力発電所で火災が発生したとの報道を受け、リスク回避の姿勢が強まったものの、全国人民代表大会（全人代、国会に相当）を前に政策期待の買いが入った。ただ、米雇用統計が今晩発表される予定で、上値は重かった。セクター別では、採掘、石油、ガスなどが売られた半面、医薬、石炭、半導体などが買われた。

　上海B株指数は0.07％安の279.47ポイント、深センB株指数は0.52％安の1133.90ポイントだった。