3日のNY株式相場は反落。翌日に米2月雇用統計の発表を控える中、ウクライナ情勢への警戒感や原油相場、債券相場、金融政策の見通しなどをにらんでもみ合った。ダウ平均は朝方に287米ドル高まで上昇したが、取引終盤に売られ、96.69米ドル安(-0.29％)と反落して終了。S&P500も0.69％高まで上昇後、0.53％安と反落して終了。ハイテク株主体のナスダック総合は終盤に2.03％安まで下げ幅を広げ、1.56％安と大幅反落で終了した。

　S&P500の11セクターは7セクターが上昇し、4セクターが下落。公益、不動産、生活必需品などのディフェンシブ・セクターが上昇率上位に並び、一般消費財、IT、コミュニケーションなどのグロース・セクターが下落率上位となった。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比0.26ポイント低下したが、30.48ポイントと4日連続で30ポイントを上回った。

　経済指標は、新規失業保険申請件数が21.5万件と市場予想の22.5万件を下回る強い結果となった一方、2月ISM非製造業総合指数(PMI) は56.5と前回の59.9や市場予想の61.0を下回った。NY原油は一時、2008年9月以来となる116ドル台まで上昇したが、107米ドル台と大幅反落して終了した。個別銘柄では、好決算を発表したクローガーが11.6％高と急伸し、増配を発表したベスト・バイも9.2％上昇した。引け後に決算発表したギャップは時間外で8％超上昇し、ブロードコムも決算が好感され、時間外で3％超上昇した。

■ 3月4日（金）
【政治】第13期全国政治協商会議第5回会議
【期末決算】江蘇康縁薬業（600557）

　香港証券取引所は3日、深セン市場との相互株式取引「深港通（深セン・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、香港株に投資する「港股通（深）」（深センコネクト・サウスバウンド）の取引状況は次の通り。

■港股通（深セン→香港）
　当日の売買代金　150億1330万HKドル
　　　　　買い代金　79億6431万HKドル
　　　　　売り代金　70億4899万HKドル

■当日の売買代金上位10銘柄

                                  売買代金 買い代金

  1 ﾃﾝｾﾝﾄ（00700）                     1,383      710

  2 快手科技（01024）                    937      583

  3 CNOOC（00883）                       928      785

  4 美団（03690）                        777      616

  5 思摩爾国際（06969）                  480      253

  6 エン鉱能源（01171）                  476      171

  7 申洲国際集団（02313）                416      141

  8 舜宇光学科技（02382）                386       81

  9 長城汽車（02333）                    319       28

 10 薬明生物技術（02269）                267      175
   *金額単位は百万HKドル