週明け28日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。ロシアによるウクライナ侵攻が続くなか、運用リスクを回避する売りが優勢となっている。寄り付き直後、停戦協議に期待する買いが入って指数が小高くなる場面があったものの、再びマイナス圏に沈んで下げ幅を広げた。

　指数は日本時間午前10時47分現在、前営業日比0.60％安の3430.62ポイントで推移している。セクター別では、エネルギーや貴金属、軍需関連が上げた半面、教育、建設、ゲームが下げた。

　週明け28日の香港市場でハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いたものの、ほどなくして下げに転じた。ウクライナ情勢を巡る地政学的リスクへの懸念が引き続き重荷。一方、ロシアとウクライナは現地時間の28日午前にも停戦協議を始める見通しで、その行方を見極めたい気分が広がっている。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.90％安の2562.43ポイントで推移。個別では、医薬品メーカーの中国生物製薬（01177）、スマホ部品メーカーの瑞声科技（02018）、ニット衣料大手の申洲国際集団（02313）が売られる半面、オンラインゲーム大手のネットイース（09999）が大幅に続伸。ネット通販のJDドットコム（09618）、石油メジャーのCNOOC（00883）も買われている。

上海総合指数
　始値：3450.32ポイント
　前日比：-1.09ポイント
　騰落率：-0.03％

上海B株指数
　始値：284.08ポイント
　前日比：0.38ポイント
　騰落率：0.13％

深セン成分指数
　始値：13397.93ポイント
　前日比：-14.99ポイント
　騰落率：-0.11％

深センB株指数
　始値：1141.30ポイント
　前日比：-0.88ポイント
　騰落率：-0.08％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4563.74ポイント
　前日比：-9.68ポイント
　騰落率：-0.21％