25日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.14％安の22868.76ポイントだった。中国企業指数は0.08％高の8036.94ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で789億2000万HKドル。

　ハンセン指数は反発して始まったものの、心理的節目の23000ポイント付近では上値が重く、ほどなく下げに転じた。ロシア軍がウクライナの首都キエフに接近して戦闘が激化していると伝わり、投資家が運用リスク回避の姿勢を強めたもよう。アジア時間きょうの米株価指数先物の下落も地合いを悪化させた。ただ、前日のハンセン指数終値は約2カ月ぶり安値だっただけに、割安感がある銘柄を拾う買いも入り、前引けにかけて下げ幅を縮小した。

　個別では、英金融大手のHSBC（00005）と石油株のシノペック（00386）、CNOOC（00883）、ペトロチャイナ（00857）が売られて相場の重荷となっている。不動産株の龍湖集団（00960）と華潤置地（01109）、カジノ株の銀河娯楽（00027）も安い。半面、医薬品関連の薬明生物技術（02269）と阿里健康（00241）が大幅高。ネット株のアリババ集団（09988）、ネットイース（09999）、美団（03690）、JDドットコム（09618）もそろって買われた。

ハンセン指数
　引値：22868.76ポイント
　前日比：-32.80ポイント
　騰落率：-0.14％

中国企業指数
　引値：8036.94ポイント
　前日比：6.04ポイント
　騰落率：0.08％

レッドチップ指数
　引値：4168.01ポイント
　前日比：-33.69ポイント

　25日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。前場終値は前日比0.54％高の3448.35ポイントだった。深セン成分指数は1.08％高の13395.31ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6727億2700万元だった。

　上海総合指数はプラス圏で推移した。指数は前日に約2週ぶり安値を付けた後とあって、買い戻す動きが優勢となったほか、政策支援を見込んだ買いも広がった。ただ、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を嫌気し、前場中盤以降は上げ幅を徐々に縮めた。セクター別では、医療サービス、医療器械、物流などが買われた半面、造船が全面安。貴金属やガスも売られた。

　上海B株指数は0.1％高の286.21ポイント、深センB株指数は0.01％高の1140.51ポイントだった。