■アリババ集団（09988）：2021年10−12月期決算は、純利益が前年同期比74.3％減の204億2900万元と、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の322億300万元を大きく下回った。売上高は9.7％増の2425億8000万元。

■ネットイース（09999）：2021年10−12月期決算は、　売上高が前年同期比23.3％増の243億7400万元、純利益はが前年同期比483.6％増の56億9400万元だった。1株当たり0.081米ドルの四半期配当を予定。

■新世界発展（00017）：2021年12月中間決算をきょう発表する。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想は、売上高が339億1900万HKドル。

　25日の香港市場は、神経質な展開か。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の報道で相場が変動するだろう。欧米などが強い制裁を打ち出したことで、世界景気の悪化を懸念する投資家がリスク回避姿勢を強めると予想する。半面、ハイテク株を買い戻す動きが相場を支えそうだ。前日のハンセン指数終値は昨年12月20日以来ほぼ2カ月安値だっただけに、安値を拾う買いが入りやすい。

　決算発表シーズンに入り、業績を受けた個別物色が引き続き活発に行われるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の新世界発展（00017）や、同指数構成銘柄への採用が決まっている理想汽車（02015）などが決算発表を予定している。

　24日のNY株式相場は、ダウ平均とナスダック総合がともに6営業日ぶりに反発した。バイデン米大統領はロシアの金融機関などに対する追加制裁を発表したものの、銀行間国際決済ネットワークの国際銀行間通信協会（SWIFT）からの排除は見送った。ロシアのプーチン大統領が世界経済システムを傷つけるつもりはないと発言したことも過度な警戒感の緩和につながったようだ。

　同日の香港株の米国預託証券（ADR）は中国インターネット・プラットフォーム企業のテンセント（00700）とアリババ集団（09988）、アジア保険会社のAIAグループ（01299）が香港終値を上回った半面、銀行株のHSBC（00005）と中国銀行（03988）、石油株のペトロチャイナ（00857）が下回って引けた。

　香港証券取引所は24日、深セン市場との相互株式取引「深港通（深セン・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、香港株に投資する「港股通（深）」（深センコネクト・サウスバウンド）の取引状況は次の通り。

■港股通（深セン→香港）
　当日の売買代金　163億2597万HKドル
　　　　　買い代金　86億9275万HKドル
　　　　　売り代金　76億3322万HKドル

■当日の売買代金上位10銘柄

                                  売買代金 買い代金

  1 ﾃﾝｾﾝﾄ（00700）                     2,000    1,229

  2 美団（03690）                      1,020      677

  3 快手科技（01024）                    693      221

  4 CNOOC（00883）                       418      266

  5 小鵬汽車（09868）                    395      265

  6 薬明生物技術（02269）                365      240

  7 碧桂園服務（06098）                  353      152

  8 小米集団（01810）                    343      125

  9 東岳集団（00189）                    330      182

 10 思摩爾国際（06969）                  311       99
   *金額単位は百万HKドル