香港証券取引所が22日に発表した統計によると、香港から中国本土株に投資する「滬股通（上海コネクト・ノースバウンド）」と「深股通（深センコネクト・ノースバウンド）」は、合わせて成約ベースで73億4000万元の売り越しだった。うち上海市場の売越額は42億4200万元、深セン市場は30億9800万元だった。

ハンセン指数
　引値：23520.00ポイント
　前日比：-650.07ポイント
　騰落率：-2.69％

中国企業指数
　引値：8270.69ポイント
　前日比：-185.30ポイント
　騰落率：-2.19％

レッドチップ指数
　引値：4318.75ポイント
　前日比：-42.51ポイント
　騰落率：-0.97％

　22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.96％安の3457.15ポイントだった。深セン成分指数は1.29％安の13297.11ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9782億7500万元だった。

　上海総合指数は安く寄り付いた後、下げ幅を拡大した。ウクライナ情勢の緊迫化を受けてリスクを回避する動きが優勢。中国当局が2022年もゲームの審査を停止するとの報道や、メタバース関連の投機行為の抑制に向けた動きが伝わり、監督管理の強化に対する警戒感も重荷となった。もっとも、3月の全国人民代表大会（全人代）を前に政策期待が根強く、産業政策による恩恵を受けるセクターへの物色が下値を支え、終盤にやや戻した。

　セクター別では、ゲーム、文化・メディア、航空・空港運営、医療機器が安い。半面、地政学的リスクの高まりを受けて貴金属が買われたほか、バッテリー素材、石油、ガスが上昇した。

　A株市場では、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団（002555）がストップ安を付け、同業の完美世界（002624）、奥飛娯楽（002292）も大幅安。第三者割当増資で最大135億元を調達する計画を発表した立訊精密工業（002475）や、インフラ建設の中国交通建設（601800）、航空大手の中国東方航空（600115）、酒造の貴州茅台酒（600519）が下げた。半面、スマホ部品メーカーの欧菲光集団（002456）、石油メジャーのペトロチャイナ（601857）、自動車部品メーカーの浙江世宝（002703）、国軒高科（002074）が逆行高を演じた。

　上海B株指数は0.19％安の286.95ポイント、深センB株指数は0.49％安の1149.06ポイントだった。