22日の香港市場は続落か。ロシアがウクライナ東部への派兵を決めたことで、欧米による制裁の発動は避けられない情勢となり、投資家がリスク回避姿勢を一段と強めるだろう。ロシアのプーチン大統領は21日、親ロシア派武装勢力がウクライナ東部で独立を宣言した「ルガンスク人民共和国」と「ドネツク人民共和国」について、独立を承認する大統領令に署名。平和維持目的として2地域に軍隊を派遣するようロシア国防省に指示した。ブリンケン米国務長官はロシアのラブロフ外相と24日に会談するとしていたが、再侵攻がないことが前提だっただけに開催は不透明となりそうだ。
一方、中国の産業政策による恩恵が期待できるセクターや、業績発表を受けた個別物色は引き続き活発だろう。国家発展改革委員会や工業情報化部など12部局は18日、産業経済の安定成長を促進する政策を地方政府や関連当局に通知した。国務院(内閣に相当)は高齢者向け事業の第14次5カ年計画(2021−25年)を21日に公表した。
きょうはハンセン指数構成銘柄のHSBC(
00005)とハンセン銀行(
00011)、ハンセンテック指数構成銘柄のASMパシフィック(
00522)がそれぞれ2021年12月本決算を発表する。