18日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比0.48％安の24674.91ポイントだった。中国企業指数は0.39％安の8677.34ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で509億8000万HKドル。

　ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継いで安く始まり、マイナス圏の狭いレンジで推移した。バイデン米大統領が17日にロシアがウクライナに侵攻する可能性が「非常に高い」と述べたことを受け、運用リスクを回避する売りが優勢だった。ただ、ブリンケン米国務長官が来週にもロシアのラブロフ外相と会談すると伝わると、アジア時間きょうの米ダウ平均先物が上昇。ハンセン指数が下げ渋る展開となった。

　個別では、アジア保険会社のAIAグループ（01299）と生活情報サイト運営の美団（03690）が売られて相場の重荷となっている。電動工具メーカーの創科実業（00669）は大幅に反落。スポーツ用品の安踏体育用品（02020）と李寧（02331）、都市ガスの新奥能源（02688）の下げもきつい。半面、不動産株の碧桂園服務（06098）、中国海外発展（00688）、華潤置地（01109）が買われた。カジノ株のサンズ・チャイナ（01928）と銀河娯楽（00027）の上昇も目立つ。

ハンセン指数
　引値：24674.91ポイント
　前日比：-117.86ポイント
　騰落率：-0.48％

中国企業指数
　引値：8677.34ポイント
　前日比：-34.06ポイント
　騰落率：-0.39％

レッドチップ指数
　引値：4322.60ポイント
　前日比：31.06ポイント
　騰落率：0.72％

　18日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に4日続伸。前場終値は前日比0.01％高の3468.56ポイントだった。深セン成分指数は0.36％安の13374.10ポイントポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4933億400万元だった。

　上海総合指数は前日のNY市場が大幅下落した流れを引き継いで安く始まった後、前日終値付近まで戻し、同水準を挟んでもみ合った。ウクライナ情勢の緊迫化や新型コロナウイルスの感染拡大などが嫌気される半面、中国政府による政策期待などが買いを支えた。セクター別では、石炭や鉄鋼、セメントがほぼ全面高となったほか、インターネットサービスも買われた。半面、バッテリー、宝飾、化学肥料などが売られた。

　上海B株指数は0.13％高の285.11ポイント、深センB株指数は0.29％安の1152.39ポイントだった。